二丁目に転がる覚え書

語感の良さと ちょっとの思想

しりとり

いちいち文章のネタを考えるのも面倒なので、しりとりでお題を繋げていき、どこまで続くかやってみようと思う。

 

まず最初は、ズバリ、『しりとり』

 

小学校とか、中学校とか、買ったばかりのスポンジのように、どんどん新しい言葉を覚えていく成長時期に、よく友達や家族としりとりをして遊んだ記憶がある。

 

ただ単語と単語を延々と繋げていく作業なのだが、同じ単語を使ってはダメ、最後に“ん”がついてはダメ、という単純明快なルールが、子どもにとっては分かりやすくて取り組みやすい。

 

『パスは3回まで』とか、『制限時間30秒』みたいな、ローカルルール?みたなのもあったと思う。必要な道具は一切いらないし、すぐにやめられるので、何かの待ち時間など、手持ち無沙汰な時にうってつけだ。

 

高校とかになると、よりルールが高度になっていき、『覚えてしりとり』なる遊びもやった記憶がある。しりとりで繋げた言葉を全部最初から答え、さらに足していく…なかなか高度なので、是非皆さんもやってみると良い。

 

ただ、一つ欠点がある。最初の方の言葉が何だったか、誰かが覚えていないといけないのだ。そうでないと間違いを指摘できない。敵とはいえ、チームワークが大事なゲームと言えよう。

 

他にも、『地名しりとり』『人名しりとり』等、“制約”というスパイスを与えて、楽しむ方法もある。これは大学時代にやった記憶がある。かなり高度で、なかなか繋がらないし、すぐに手詰まりになる。最中、「そんな地名あった?」、『いや、あるし!俺の地元』みたいな、エゴイスティックな展開になるので、しらける場合があるので注意だ。人名しりとり(有名人)に至っては、「誰その人?」と無邪気に質問して、そんなことも知らないのかと無知を露呈させられ、恥をかいてしまうリスクも生じる。

意外と普段ぼんやりしてるヤツが何気に言葉を知っていて、あらたな一面を垣間見る機会にもなったりする。

 

しりとりで良くやる戦法が、『同じ語尾返し(オナジゴビガエシ)』である。

 

どんな言葉を返されても、語尾が同じ言葉を探して返すのである。中年男性の愛撫のように粘っこく、いやらしく、そして執拗に。

 

たしか、

 

“ら”とか“る”とか、“ら行”で返すのが意外とエグい感じだったと思う。

 

やられる方も、このままではいけない、とやり返す。

 

そう、

 

『同じ語尾返し返し』(=オナジゴビ・カエシガエシ)

 

である。

 

相手が繰り返す語尾の言葉を自分も探し、やり返す方法である。

 

しりとりは奥が深い。

 

くれぐれも、相手の“言葉尻”を取らないように。