二丁目に転がる覚え書

語感の良さと ちょっとの思想

音楽の聴き方〜Kikikata of the ONGAKU〜その3

いやー、このシリーズ1回で終わらせようと思ってたのに、ふざけて蛇口から水を流し込んだコンドームのように、悪戯にどんどん膨らんじゃって、気づけばシリーズ3です。

なんか、ブログ再開したばっかりなのに、意外とアクセス数が伸びてて驚きです。面白いかわらんけど、見に来た人、ゆっくりしてってね。

 

さてさて、今回は、日本の音楽業界に関して、アテクシがズーッと疑問に思ってたことをブチまけていきたいと思います。

 

まず、“J–POP”という言葉?ジャンル?の存在について。

 

世の中には、様々な音楽がひしめきあってて、皆それぞれテリトリーというか、自分のシマの中で存在意義を確立している。自分の食いぶちを確保するために、住み分けしながらうまいことやってるんである。

 

ロック、メタル、パンク、グランジオルタナティブ、ポップス、ソウル、レゲエ、ファンク、ジャズ、ブルース、カントリー、ゴスペル、フォーク、ダンス、テクノ、ハウス、ミニマル、ノイズ…etc

 

思いつくジャンルを列挙してみたけれど、個々のジャンルをもっと細分化すると、もっともっと分かれていくだろう。

 

さて、お気付きですか?

 

そう、日本は

 

どんなジャンルで曲を出そうと“J–POP”になってしまう、極めて異質な国なんである。

 

大雑把過ぎないスカ…。トロ。

 

え?バンドマンのそこのあなた、想像してみんしゃい?

 

「どんな音楽やってるの?」と聞かれて

 

 

「あぁ、J–POPだよ」

 

 

と、何のためらいもなく、爽やかな表情でサラリと答えられるバンドマンいる?

俺ァ見たことない。見たことあったら教えてくれ。頼む。

 

そもそも、日本の音楽チャートのあり方がおかしい、というか、古いんである。

 

自分がずっと思ってたのは、音楽ジャンルごとにチャートを作るべきだということ。

 

これはアメリカなんかそうらしんだけど、もうロックならロック!それだけのチャートがあって、ランキングがあって、番組がある。

レゲエならレゲエ、ソウルならソウル、ファンクならファンク、スカトロならスカトロ。

それぞれ、住み分けてるから、お客さんは自分の好きなジャンルを極めやすいし、そうすることによって、それぞれのジャンルの“大御所”達がちゃんと食っていける。

 

それが日本だと、J−POPというデカくて大雑把でちんちくりんなチャートしかないから、有名になるためには、そのちんちくりんなチャートの上位にランキングしないと、どんな良いバンド、歌手だって、一般大衆にはお目にかかる機会がなくなっちゃうんだな。

 

言うなれば、100m走と、ハードルと、砲丸投げと、走り幅跳びと、槍投げにマラソン

、それぞれの競技の人達が一斉にパフォーマンスして、誰が1番か決めるようなもんすよ。アフォ臭い。

 

んで、何ですか、チャートの上位を占めるのが、アイドルソング、アニメソング、EXILE、ジャニーズ、AKB系ばっかりで、“日本の音楽は終わってる”みたいな風潮。

 

チャートがそんなんだから、若いヤツらや、さほど音楽に興味ないヤツらが、いろんな音楽を知る機会がなくなるんだよ。

 

「えぇっとぉ、好きな音楽はぁ、西野カナとぉ、EXILEでぇす」

 

みたいな。

 

いや、悪くないよ?全然悪くないです。

でも、色んな音楽を知った上で、その答えを出しているのですか?と問いたい。

それしか知らない、それしか流れてこない、ってんでは、ちと貧しくないですかね。

 

日本の音楽チャートが終わってるとして、さらに突っ込んで言えば、

 

 

大御所のアーティストと言われる人たち、何やってんの?

 

 

あんたらプロだろ。プロとアマチュアの垣根が以前よりなくなってきたとはいえ、アマチュアのポッと出のヤツらとか、適当な流行りとか、ヘタクソなアイドルの歌にチャートを乗っ取られてどーすんの。

 

しっかりせい、あほちゃうか。

 

いまは、良質な音楽を世に送り出す!…というよりかは、売り出し方とかコンテンツ勝負になってきてると思う。

 

 CDに投票権だとか握手券だとか、コンサート チケットの整理券だとか、よくわからんけど、そういう付加価値をつけてCDの売り上げ枚数を伸ばしてんだな。

 

だいたい、21世紀の先端を走るはずのメディアが、未だに“

 

CDの売り上げ枚数だけでチャートを作ってること自体バカバカしい。

 

音楽コンテンツのダウンロード数をカウントせなあかんやで。

 

徐々にそうなってきている、というか、ダウンロードだけのチャートもあるみたいだけど、総合でどうなのか、っていうチャートは、いまだにないすね。あるの?

 

これ、新聞業界にも当てはまると思うんだけど、新聞業界のトップは、未だに“新聞は売れる”と思ってるみたいすね。

 

これは恐ろしいことで、 スマホタブレットだ、とデバイスがどんどん便利に進化して、ボタン一つで最新のニュースが手に入る時代に、各業界のメディアを代表するトップが時代についていけてない。

 

未だに「押し紙」と言って、注文数以上の新聞を発刊して、見せかけの売上数を出しているらしいすよ。アホくさ。

 

音楽業界も同じで、日本では未だに、いかにCDを売るか、しか考えていない。

日本の某家電メーカーみたいに、そのうちぶっ潰れますよ。

 

次号、いよいよ完結!マンダム編!